一生治らないと感じるうつ病。管理人「こころ」が体験したうつ病。 うつ病体験談 P1

これは、管理人「こころ」のうつ病体験談、パート1です。
もう10年以上前の話になりますが、その時のことは今でもはっきりと覚えています。
ある種のトラウマのような体験で、この辛さは、うつ病を体験した者でなければ、医師であろうとも、その本質はわからないと感じます。
精神保健福祉士として仕事をする上で、結果的には良い経験だったと思いますが、当時はそんな気持ちにもなれず、辛かったことを覚えています。

うつ病になる前の様子

  • 年齢 当時33歳
  • 性別 男性
  • 職業 精神保健福祉士
  • 家族 妻と、捨て猫4匹
いつものように仕事をおえて、家にかえる途中、母から「お姉ちゃんが精神的に不安定で一人でいられないの」と電話がありました。
母は、田舎から出てきて、東京の姉のマンションに泊っているようです。
姉は、離婚をしたころより、うつ病になり、心療内科に通院しているとのことでした。
私は、次の休みに姉のマンションに行きました。姉は、仕事を続けているようでしたが、不安感が強く、食欲もなくやせ細っていました。
お姉さん、心配だね…。
こころ
そうだね。
心の病気は誰でもなる可能性があるけど、人って自分たちは大丈夫って思うものだよね。
私は、ここから少しずつ慢性的なストレスを感じていくことになるんだ。

姉の様子がだんだん悪くなる時期

その後の姉は、病状がしだいに悪くなり休職し、死にたい気持ちが強くなったり、ほとんど食事がとれなくなったり、時にイライラして母と口ケンカをするようになりました。
とにかく一人にしておけないため、両親は交代で姉の家に泊るようになっていました。
両親もかなり疲労困憊していて、姉とどう接したらいいのかわからない様子でした。
自分はそんな両親からの話を電話で聞き、接し方のポイントを伝えたり、両親の心も安定するような対応をしていました。
姉に対しては、医療費を安くする制度である「自立支援医療」の申請や、休業中の給付である「傷病手当金」の申請をかわりに行いながら、電話で心理的なサポートもしていました。
本人もだけど、家族もみんな大変そうだね…。
こころ
うん。「傾聴」は、仕事で毎日してるけど、自分の身内の話をきくのは、複雑な心理が絡み合ってしまうから、いつもよりも負荷がかかるんだ。
姉の調子が良ければ、私にもあまり電話がきませんが、調子が悪くなるたびに、連日、母や姉から電話やメールがきました。
私は「パブロプの犬」のように、携帯が鳴るだけで胃が痛くなり、ストレスを受けていることを実感していました。
犬に、ベルをならしてから餌をあげることを繰り返し行うと、犬はベルが鳴っただけで、餌がもらえると思い唾液がでる反応のこと。
ベル=餌、という条件付けが完成した状態をいい、これらは、「古典的条件付け」といわれる。

姉が入院することになる

その後、姉は1ヶ月ほど入院することになりました。
それにより、両親をふくめ、私も少しストレスが減りました。
姉の病状は、入院することで良くなり、退院後はマンションを引っ越し、実家に戻ることになりました。
だんだん良い方向にむかっていくと思いましたが、姉にリウマチなどの自己免疫疾患もあることがわかり、姉は精神面のみならず、身体的にも不調になってしまいました。
私は、経済的なサポートとして、障害年金の申請を代わりに行いました。
この時点で、姉の初診から2年が経過していました。

姉の病名が「統合失調症」にかわる

姉の病状は良くなったり悪くなったりで、うつ病がすっきり治るという状態にはなかなか至りませんでした。
姉の初診から3年が経過したころ、姉に幻聴や被害妄想といった症状が出はじめ、姉の病名は、統合失調症に変更されました。
お姉さん、うつ病じゃなかったってこと?
途中で病名がかわることなんてあるの?
こころ
途中から統合失調症を発症したのか、もともとそうだったのかは、実際のところわからないね。
ただ、精神疾患の場合、病名は医師によっても違うことがあるし、大切なのは病名じゃなくて、どんな症状があり、どういう治療でそれが改善するかということなんだ。
ただそれでも、やっぱり病名が変わったことは、私にとっては大きな意味があったんだ。
統合失調症とうつ病では、そんなにちがうの?
こころ
精神疾患は、糖尿病などと同じで、基本的に一度かかると、毎日薬をのんで病状をコントロールしていくような病気なんだ。
だけど、精神疾患の中でも唯一、ノーマルなうつ病(内因性うつ病など)は、治療がうまくいくと、後遺症もなくすっきりと治る病気なんだ。
だから、病名変更は、私にとってストレスの最後のとどめだったように思うな。
Name
へぇー。
統合失調症ってそんなに重い病気なの?
こころ
いやいや。
今はいい薬があるから、病気がない人と変わりない生活を送っている人がたくさんいるよ。
この辺は、また統合失調症のカテゴリーでお話しするね。
その後、兄も仕事上のストレスなどでうつ病になってしまいました。
今思えは、兄弟全員がそれぞれに同じような年齢の時に、精神疾患を発症していることから、もともと自分にも、うつ病になりやすい素因があったことに気づかされます。
同じ両親からひきついだ遺伝子をもち、同じ環境で育っているので、当然かもしれません。

まとめ

今回はここまでです。
パート1では、管理人がうつ病になる前に、どんなことがあったのか、管理人をとりまく環境をメインに書きました。
パート2では、実際にうつ病の症状が出はじめて、受診をする内容となっています。